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完成!ドリームハウス、鎌倉120段の丘に360度ガラス貼りの家

こんにちは。

テレビ東京の人気番組、完成ドリームハウスですが、今回は閑静な鎌倉、丘の上に360度ガラス貼りのパノラマハウスの建設に489日密着します。毎回楽しみにしている番組なので今回も楽しみです。

 

ビフォーアフターは結果を楽しむ番組、ドリームハウスはプロセスを楽しむ番組

ドリームハウスと並ぶ人気建築番組番組に大改造ビフォーアフターがあります。私はどちらの番組も好きで時間があれば見ているのですが、ビフォーアフターは結果を楽しむ番組、ドリームハウスはプロセスを楽しむ番組だと考えています。ドリームハウスでは主に都会の狭小住宅や施主こだわりの住宅が取り上げられます。密着の焦点は建築を行う職人さんにあてられています。立地条件の悪さや施主、建築家のこだわりに悪戦苦闘する職人さんたちの頑張りに心打たれるとともに、人のこだわりというのは職人さんをこれほどまでに苦しませるのかと思わせる非常に興味深い番組です。

鎌倉、120段の階段の上に立つ360度ガラス張りの大パノラマの家

今回のドリームハウスの密着対象、鎌倉の120段の階段の上に立つ360度大パノラマの家はまさにドリームハウスの題材にぴったりの家です。立地条件の悪さとこだわりの強い施主(しかも建築家!)というドリームハウスを面白くする要素2つを兼ね備えています。施主のこだわりが強さと建築家のこだわりの強さのマトリクスがどちらも高いほど面白くなるのですが、今回は施主が建築家です。面白くならないはずがありません。

ストーリーは施主夫婦が「思ったより土地が安かった」と理由で憧れの鎌倉に土地を買うところから始まります。その土地は、道路から120段の階段を上った先、重機はもちろん車も入れない場所にあります。おそらく思ったより土地が安かったのはそういう理由です。

施主は「思ったより土地が安かった」ため、また本人が建築家であるため、そんな立地に360度全面ガラス張りという超こだわりの家を建てます。そこから職人さんたちの苦難が始まります。

現場監督の苦悩「業者が手を挙げてくれない」

密着して間もなく、最初の苦難が訪れます。苦難の主は現場監督です。あまりの立地の悪さと、施主のこだわりの強さになかなか作業をしてくれる業者が集まりません。現場監督は様々な業者に頭を下げ何とか業者に集まってもらいます。建築の決起集会には現場監督だけでなくその奥さんまでもが出てきて各業者の担当者に頭を下げます。その場で何度も繰り返される「頑張りましょう」には悲壮感さえ漂っていました。

鉄骨のプレートが背中に刺さる

それからの作業も苦難の連続です。通常職人さんは車で建築現場に集まります。しかしこの現場は車を乗り入れることができません。120段の階段を上るところから作業が始まります。掘削屋さんは重機が入らないため、すべて手作業で現場の土を掘削していきます。当初の人員では足りず人員を追加しての作業です。

しかし、それ以上に苦難にさらされたのが荷揚げ屋さんです。「思ったより土地が安かったため」建築家の施主はこだわりの材料をこれでもかと使います。その中でも荷揚げ屋さんを苦難にさらしたのが、プレートが突き出た巨大な鉄骨です。大人10人弱で持ち上げないと持ち上がらない重さがあります。荷揚げ屋さんはみんなで力を合わせて何とか鉄骨を持ち上げ、120段の階段を昇っていきます。もちろん全員にとって大変な作業だったと思います。

しかしその中でも特に苦難にさらされた人がいました。それは鉄骨の荷揚げの最後尾に陣取った職人さんです。持ち上げる鉄骨の後端には鉄のプレートが取り付けられています。そのプレートが階段一段一段を上るたびに彼の背中に刺さるのです。「プレートが、、プレートが、、」と苦痛の声をあげながら彼は階段を昇っていきます。階段の終盤には「プレートが、、、プレートが、、、、」としかしゃべれないほど痛みと疲弊に苦しみながら彼は登り切りました。見事な職人魂です。

次々現れるこだわりの素材ーそして完成へ

さらに施主のこだわりは続きます。発熱ガラス、クロスの上に漆喰、モルタルのキッチンなど建築家らしく細部までこだわった特注仕様となっています。

天然の焼杉を利用した外壁に、イギリス製のエントランスタイル、360度古都鎌倉を眺望できる全面ガラス張りの部屋、どれを取ってもお洒落な建築家の施主らしい素晴らしい家が完成しました。何故か2階に上がる階段の下に仕切りも何にもなくお風呂がありますがこれも建築家としての何かしらのこだわりがあってのことでしょう。職人さんもお風呂を作るときどういう気持ちだったのかも気になります。

本当に素晴らしい家だと思います。施主夫婦のこだわり考え抜かれた様々なアイデアが具現化されています。「思ったより土地が安かったため」施主夫婦にとっては完璧な家ができたことと思います。しかし私の脳裏からは重たい鉄板のプレートを背中に刺しながらゴルゴダの丘を昇っていく職人さんの姿が離れません。

職人さんお疲れ様でした。

 

完成!ドリームハウス、千葉のグッドデザイン賞を受賞した土の家