はたらいたは激怒した。
かの邪智暴虐の私より100倍優秀な妻をあっと言わせねばならぬと決意した。
はたらいたにははがき職人がわからぬ。
はたらいたは、ただの廃人である。
仕事をし、頭がパーンとなって生きてきた。
けれども邪悪に対しては人一倍に敏感であった。
テレビには矢口真里が映っていた。
私「俺、昔矢口真里のオールナイトニッポンにはがきを出して読まれて矢口の爆笑とったことあるよ」
妻「そんなこと言ったら私は昔よゐこのラジオの放送作家に面白エピソード話してくれって直接言われて電話出演でよゐこを爆笑させたことあるよ」
妻「そもそもアイドルのラジオはファンしか聞かないんだからそれではがきを読まれてもなんてことないよ」
妻「しかも矢口ってワイプの女王って言われるぐらいなんだからなんだって爆笑するよ」
妻「はがき職人っていうのは昔のナイナイとかくりぃーむしちゅーのANNとか伊集院のラジオのコーナーで読まれて初めて意味があるんだよ」
妻「だから矢口を笑わせたことぐらいで調子に乗ったらだめだよ」
私「ちっくしょー。じゃあ伊集院光のラジオのコーナーで読まれるまで投稿してやる!」
はたらいたにははがき職人がわからぬ
とはいえ私にははがき職人が何なのかもわかりません。矢口のオールナイトニッポンに読まれたのも聞いててたまたま面白いことが思いついたから送ったらそれが読まれたというだけです。
いわゆるはがき職人と呼ばれる人々が、どれぐらいの量のネタを毎週投稿しているのかも知りません。
妻が深夜ラジオが好きで私も深夜の馬鹿力を聞いていますが、コーナーのネタは発想がぶっ飛んでいて私のような普通の人間には思いつかないような面白ネタが飛び交っています。
どうやったら一体あんな発想が出てくるのでしょうか。
凡人の私には到底想像もつきません。
はたらいたには下ネタがわからぬ
もう一つ問題があります。
深夜の馬鹿力を聞いていると結構な割合で下ネタが出てきます。しかし私は下ネタが苦手です。
思いつかないだけでなく人が言った下ネタに気づかないこともよくあるぐらい下ネタに疎いのです。
私の持っている唯一の下ネタは「小学校5年生の時に授業中トイレに行きたくなったが、恥ずかしくて言い出せずお漏らしをしてしまった」という、結構誰でも持っているだろうすごくくだらない下ネタのみです。
苦手な下ネタに挑戦するか、それともぶっ飛んだネタを発想するか。
どちらにせよ笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた私には土台無理な話です。
いずれはラッパーザキバチョフさんやでかいカマキリさんのように
それでも私は激怒しているのです。
邪悪に対しては人一倍敏感なのです。
なので必ず成し遂げなければなりません。おそらく長い道のりになるでしょう。
いずれはラッパーザキバチョフさんやでかいカマキリさんのように伊集院光の深夜の馬鹿力のコーナーでネタを読まれて、私より100倍優秀な妻をあっと言わせなければなりません。
私にははがき職人がわかりません。ただはがき職人さんたちの発想がぶっ飛んでいることは百も承知です。
しかし私はメロスのようにいずれはがきを読まれなければなりません。
竹馬の友セリヌンティウスの命がかかっていると思って頑張ります。
本当は竹馬の友の部分を本当の竹馬の友に変えた方がいいとは思うのですが、私にとってのセリヌンティウスはほかでもない妻です。
妻の命を懸けるわけにはいきません。
だから私はメロスの友、セリヌンティウスの命がかかっていると思ってこの「伊集院光の深夜の馬鹿力のはがき職人になる大作戦」を必ず成し遂げることをここに誓います。
メロスは途中で結構休んだり心が折れたりしている
誓ったばかりでこんなことを言うのもなんですが、メロスはその作中で結構休んだり心が折れたりしています。
正直いってそんなに頑張っていない気もします。結構休み休みです。
だからと言っては何ですが、これは長い戦いになるのと思うので私がメロスのように途中であきらめそうになることもあると思います。心が折れたりすることもあると思います。もしかしたら折れっぱなしかもしれません。
でも頑張ります!がんばれ俺!