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吉田沙保里206連勝でストップ。銀メダルだからこそ分かるその強さ

リオオリンピック女子レスリング日本代表が4つの金メダルを取ったことが話題になっています。

しかしそれ以上に話題になったのが吉田沙保里選手が銀メダルに終わったこと。

カレリンも成し遂げなかった五輪4連覇を確実視されていた彼女が連勝を206で止められたことが、4つの金メダルよりも強いインパクトを残しました。

五輪・世界選手権16連覇した吉田沙保里の圧倒的な強さ

なぜ、4つもの金メダルを獲得したリオ五輪日本女子レスリング代表よりも、五輪前人未到の4連覇を達成した伊調馨選手よりも吉田選手の銀メダルがクローズアップされることになったのでしょうか。

それは、2001年に山本聖子選手に負けて以降、15年間彼女は個人戦では負け知らずで(団体戦では2度敗北している)その連勝はリオ五輪の準決勝までで206という圧倒的な成績を残していたからです。

その間吉田沙保里選手はオリンピック・世界選手権を16連覇しています。

男子レスリング界のレジェンド・アレクサンドル・カレリン選手の同記録が12連覇であることを考えると、この記録がどれだけすごいものかわかるでしょう。

マスコミがつけたニックネームも記録を破ったカレリンの「霊長類最強の男」にちなみ「霊長類最強の女」です。誰もがリオ五輪も優勝するだろうと思っていたからこそ、負けて銀メダルになったことがこれほどのインパクトを残しました。

ちなみにその吉田選手の連勝を止め金メダルを取ったヘレン・マルーリス選手は、連勝前に個人戦で吉田沙保里選手に最後に土をつけた山本聖子さんの元教え子です。

山本聖子さんに負けて以降負けなしだった吉田選手が、山本聖子さんの教え子にオリンピックの決勝で連勝を止められるというストーリーには何か因縁めいたものを感じます。

206連勝という数字がどれぐらい凄いのか

しかしこの206連勝という記録、なんかすごすぎていまいちピンときません。15年個人戦負けなしというのも余りにも余りにも過ぎてよくわからなくなってしまいます。

少しわかりやすくするためにほかの選手の連勝記録と比較し、そのすごさを再確認してみたいと思います。

霊長類最強の男アレクサンドル・カレリン(レスリング) 114連勝

先ほどから何度も名前が挙がっている男子レスリング界のレジェンド、アレクサンドル・カレリンの国際試合の連捷記録が114連勝です。

国内を含めると300連勝以上といわれていますので単純比較はできませんが、あのカレリンでさえ記録としての連捷は114にとどまっているのです。

そう考えると吉田沙保里選手の206連勝がどれほどすごいことかわかると思います。

超人類ビル・ゴールドバーグ(プロレス) 173連勝

プロレス界の連勝王といえばもとWCWチャンピオンのビル・ゴールドバーグです。

とにかく勝ちすぎるのでプロレスとしてつまらない、と言われるぐらい勝ちまくったビルゴールドバーグの連勝記録は173連勝。

それでも吉田沙保里選手の連捷記録には30勝以上及びません。

やわらちゃん田村(谷)亮子(柔道) 84連勝

吉田沙保里選手の一つ前の世代の最強女子アスリートといえばやわらちゃんこと谷亮子選手です。

「田村でも金、谷でも金」など、様々な名言を残し、女子48kg級柔道で圧倒的な強さを魅せていた田村亮子選手(当時)の連勝記録が84連勝です。

正直当時のやわらちゃんにも吉田沙保里選手と同じように絶対負けないだろうというオーラが漂っていました。

それでも連勝記録は84で吉田沙保里選手の半分以下の記録です。

吉田沙保里選手はそれでも世界最高のレスラーだ

残念ながら、吉田沙保里選手のリオ五輪は銀メダルに終わりました。

しかし、吉田選手はこの15年間、王者として研究され対策しつくされたうえで無敗を維持してきたのです。

今回のリオ五輪でも絶対王者として一番マークされていた選手だと思います。

先ほど挙げた通り、206連勝という記録はほかの競技のレジェンドたちの記録と比べても特筆すべき記録です。

吉田沙保里選手はメダルの授与の時悲しみの涙を浮かべていましたが、吉田選手が打ち立てた個人戦206連勝という記録は胸を張って帰ってきていい素晴らしい記録です。

今後吉田沙保里選手がどのような活躍を見せるのかはまだわかりませんが、私は今でも彼女が「霊長類最強の女」であると信じています。