リオ五輪のエンディング、東京五輪への引継ぎの曲も手掛けた天才・中田ヤスタカ。
今ではハウス、エレクトロの天才として音楽業界で引っ張りだこの彼ですが、デビュー当時はピチカートファイブのフォロワーとか色々言われていました。
彼を有名にしたのはPurfume、キャリーぱみゅぱみゅですが、それ以前の作品にも名曲がたくさんあります。
今回はそんな中田ヤスタカがブレーク前に作った名曲を10曲ほど紹介したいと思います。
ブレーク前、ブレーク後をどこ出来るか迷ったんですが、ここではCapsuleのアルバム『Sugarless GiRL』までを一区切りとしたいと思います。
何故かっていうと、ちょうどPurfumeのポリリズムが発売されたのがこの年、そして中田ヤスタカのハウスエレクトロ路線が確立したのもこの『Sugarless GiRL』だと私は考えているからです。
ピチカートファイブフォロワー期
このころは、まだハウスエレクトロ路線ではありません。確かにピチカートファイブのフォロワーと言われればそう聞こえなくもありません。
でも私は、中田ヤスタカがピチカートファイブのフォロワーであるとは認めません。
なぜなら私はピチカートファイブのファンじゃありませんがこのころのCapsuleのファンだからです!
私見です!
「idol fancy」capsule Phony Phonic収録
私が一番おすすめする曲はこれです。
本当はYouTubeの動画を張りたいのですが、公式動画が見つからなかったので貼れません。ごめんなさい。
この曲は私のこれまで聞いてきたすべての楽曲の中でもベスト10には絶対入る曲です。
確かにピチカートファイブっぽいと言われれば、ピチカートファイブっぽいんですよね。
でも、全然違うのがサビのコード進行。私は突然不安になるようなコード進行の曲を好きになる傾向があるのですが、中田ヤスタカはそれがとても上手です。
もうほんとこの記事ここから先読まなくていいから今すぐYouTubeを開いて、非公式の著作権侵害動画でいいから聞いてみてほしいぐらいです。
ものすごい中毒性があります。
当時まだ存在した三宮B1FのHMVのエスカレータを降りるときにたまたまこの曲のPVが流れててそのまま衝動買いして帰った記憶があります。
「さくら」capsule ハイカラ・ガール収録
capsuleのメジャーデビュー曲です。
この曲はエレクトロではあるのですが、まだまだJポップ感が強い曲です。
今の中田ヤスタカからは想像できない楽曲ですが、それでも中田ヤスタカエッセンスが隠されている曲です。
和っぽいというか中華っぽいというかさくらっぽいというか。
今でこそハウス・エレクトロで天才と言われている中田ヤスタカですが、この人絶対音楽マニアだと思うんですよね。
昔インタビューで読んだんですが、高校のころ自分の作った曲を友達に聞かせてて疎まれてたとか、あと音階に凄いこだわりがあって和洋様々な音階を研究していたとか。
これはPurfume全般とかキャリーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」とかにも感じるのですが、中田ヤスタカは曲にCoolJapan感を出させるのがめちゃくちゃ上手なんですよね。
その片鱗が見えるデビュー曲です。
「RGB」capsule Phony Phonic収録
この曲も私の好きな曲です。というかPhony Phonic全体的にめちゃくちゃ聞きました。
この曲もピチカートっぽいといえばピチカートっぽいです。
でも全然違います。聞いてその違いを感じ取ってほしいです。
ちなみに関西地方在住の方なら、毎週金曜日クレヨンしんちゃんのあとにやってる朝日放送の「今日のココイロ」に使われている曲なので、意外となじみがあるかもしれません。
「ディシーザーパーラダイス!」って曲です。トミーズ雅が「今日のココイロ」って言ってる後ろでかかっています。
関西人なら、あああの曲かとなること請け合いです。
「レトロメモリー」capsule ハウス食品、ジブリとのコラボ曲
この曲は聞いた方も多いのではないでしょうか。
capsuleの曲は昔からエレクトロ感が強いのですが、この曲はピアノやアコーディオン(オルガン?)ビブラフォンなどのオケが印象的で、ちょっと毛色が違う気がします。
でもサビのメロディーなんかは中田ヤスタカ節全開で、キャリー好きやPurfume好きなら気に入ってくれるかもしれません。
ハウス・エレクトロ過渡期
5枚目のアルバム「NEXUS-2060」あたりから徐々にピチカートファイブ感が無くなりハウスエレクトロ路線に移っていきます。
そこから徐々に移行していき『Sugarless GiRL』あたりでピチカート感が無くなり完全にハウスエレクトロ寄りになります。
ちょうどこの時期のcapsuleはPurfume好きやキャリーぱみゅぱみゅ好きなら気に入る曲がたくさんあります。
「グライダー」capsule L.D.K. Lounge Designers Killer収録
この曲はたぶん私が人生で一番好きな曲です。
4つ打ちのエレクトロなのですが、まだちょうど過渡期でゴリゴリのハウス感がなくてポップさのバランスがちょうどいい感じです。
初めて聞いたとき、空を飛んでるような心地よい高揚感、浮遊感を得ることが出来ました。
中田ヤスタカ自身もこの曲が完成した時にこの曲は空を飛んでいると思ったから「グライダー」と名付けたそうです。
まだキャリーぱみゅぱみゅとかperfumeとは毛色が若干違いますが、それらが好きな人ならきっと好きになる曲です。
「dreamin dreamin」capsule FRUITS CLiPPER収録
次に紹介するのは「dreamin dreamin」です。7枚目のアルバム『FRUITS CLiPPER』に収録されています。
この曲はperfume好きやキャリーぱみゅぱみゅ好きなら絶対に好きなはずです。
中田ヤスタカ的にも自信があった曲なのか2007年には自身がプロデュースするMEGの『BEAM』にも収録されています。
どちらのバージョンもかなり完成度が高いです。
誤解を恐れずに言うと中田ヤスタカがこのころの感覚のままプロデュースしているのがPerfumeでありキャリーぱみゅぱみゅなのかなとオールドファンの私は思います。
「jelly (album-edit)」capsule FRUITS CLiPPER収録
この曲も7枚目のアルバム『FRUITS CLiPPER』に収録されています。実は6枚目の『L.D.K. Lounge Designers Killer』のitunes限定ボーナストラックだったのですが、私はこちらのアルバムバージョンをお勧めします。
このアルバムは1曲目から最後まで通しで聞いてもとても完成度の高いエレクトロポップアルバムだと思います。
ぜひ一度聞いてみてください。
「OK」MEG BEAM収録
これは実は反則技ですがどうしてもここに入れたくて入れました。
実は『Sugerless GIRL』よりあとに発売されているんですよね。でもこの曲は絶対入れたいので入れます。
Perfume、キャリーぱみゅぱみゅとヒットを飛ばした中田ヤスタカですがアルバムのクオリティはこのMEGのBEAMも負けていません。
踊れるし、乗れるし、ポップだし本当に最高だと思います。
ちなみにこの曲作曲は、YUKIの「JOY」で有名な蔦谷好位置で、中田ヤスタカは編曲だけにかかわっています。
「恋の爆弾」MEG 甘い贅沢カップリング曲
この曲も忘れてはいけません。忘れるわけにはいきません。
忘れる前に聞いたことない人の方が多いかもしれませんが。
この曲は安西マリアさんの1974年に発表された曲のカバーです。
それが中田ヤスタカのアレンジでモダンで懐かしい感じのダンスチューンになっています。
ちなみにA面の甘い贅沢も名曲です。
「Sugarless GiRL」capsule Sugarless GiRL収録
最後に紹介するのはSugerless GIRLです。どうなんでしょう。これはもう有名なのかな。それともそうでもないのかな。
この曲に関していえばキャリーぱみゅぱみゅ好きよりもperfume好きの方が好きかもしれません。
かなりエレクトロ感が強くなっていますが、まだポップさが残っていてバランスが絶妙だと思います。
他にもおすすめはいっぱいあるよ
10曲にしたんですが、まだまだおすすめの曲はいっぱいあります。
ピチカートファイブフォロワー期が好きな人だったらモデルの市川渚さんをプロデュースしたNagisa Cosmeticなんかもおすすめですし、Perfume、キャリーぱみゅぱみゅ好きの人には過渡期の曲は全部おすすめです。
でも全部おすすめすると、おすすめする方もされる方も疲れると思ったから今回は10曲だけ紹介しました。
ぜひよかったら一度聞いてみてください!