高畑裕太容疑者の母親で女優の高畑淳子さんが出演する花王アタックのCMが放送中止になりました。
高畑淳子さんは、ほかにもKINCHO、かどや製油、日本生命のCMに出演していますが、いち早く放送中止を決定したのが花王でした。
花王がいち早く対応したのは女性感情を考えたため?
高畑さんがCMに出ている4社のうち花王がいち早く放送中止を決定したのは、そのCMのターゲットが女性であるという事が考えられます。
花王はオフィシャルの発表で
「報道で本件を知り、驚き、困惑しております。高畑淳子さんご本人の問題ではございませんが、当面の間、CM等の広告活動を中止して、事態を見守りたいと思います」
出典:高畑淳子のCM、花王は放映中止「本人の問題ではないが」 かどや製油、日生は未定
と発表しています。
それにしても素早い対応です。今回の女性暴行事件を受けて商品のイメージ低下に懸念し、決断したものと思われます。
日用品はCMの影響を受けやすい業界
もう一つ、理由として挙げられるのが日用品はCMの影響を受けやすいという点です。
一般的にCMの影響は男性より女性の方が影響を受けやすい傾向があります。
特に日用品は普段使いするものであるため各社、多くのCMを打って少しでも認知度を上げる活動を行っています。
様々な調査でも日用品はCMの影響を受けやすいとされており、花王が敏感に反応したのもそういった原因があると思います。
過去に巻き起こった花王不買運動の影響は?
この対応を見て思い出されるのが、2011年に起こったフジテレビ抗議デモに端を発する花王不買運動です。
ネット上の既婚女性中心に巻き起こったこの運動は、当時日本中のネット社会で話題になりました。
今回花王がいち早く、放送中止を決定したのはこの不買運動と無関係とはいえないと思います。
少なくとも、今回の高畑裕太容疑者が起こした事件は女性感情をひどく悪化させるものだったと思います。
花王は、一度ネットの既婚女性を敵に回しています。高畑淳子さんを起用することでまたそれが燃え上がるのを恐れたという可能性もあります。
すぐに対応することでイメージを回復することを狙った、というのは考えすぎかもしれませんが、少なくとも不買運動リターンズの発生を抑止するという狙いはあったものと思われます。
ネットの力が強くなっている証拠?
最近、よく似たニュースがありました。
日清がめちゃイケのスポンサーを突然降りたというニュースです。
[blogcard url="http://hataraita.net/2016/08/13/nisshin/"]
一度炎上を起こした大企業はネットの反応に敏感になってきている気がします。
今回の花王の対応も、一度ネットで炎上を起こしたことにより先手を打ったように見受けられます。
鳥越俊太郎氏がネットは裏社会と言っていましたが、やっぱりもうびっくりするぐらい表社会になっているのだと思います。
鳥越氏が都知事選に落選したのもなるほど納得です。